2010年世界半導体市場の売上、前年比30.9％増

米国調査会社の Gartner は2011年4月18日、2010年の世界半導体市場の売上が、前年比30.9％増の2,994億ドルになった、と発表した（確定値調査に基づく）。

発表によると、上位25社が世界半導体市場の売り上げの69.1％を占めており、またその中でも、メモリベンダーの成長率が高くなっているそうだ。

Gartner の主席アナリスト、Peter Middleton 氏は以下のように述べている。

「半導体業界全体における景気の好転は、世界経済後退後に需要が回復したことと、不況により在庫調整を行っていたシステムメーカーが、不足した半導体在庫を補うために急速に在庫の積み増しを図ったことによるものだ。半導体市場は、2009年の後半から上昇に転じ、PC などさまざまなアプリケーションで回復が見られ、半導体の注文が増加した。この状況は2010年前半まで続き、半導体価格は上昇した。また、注文から納品までのリードタイムも通常より長期化した」

メーカー別にみると、Intel は14.2％から14.0％と、わずかにマーケットシェアが落ちたものの、19年連続で1位の座を確保している。2010年前半は、PC の需要に支えられ、高い伸びを示した。しかし後半は、PC の在庫調整とミニノートブックの不調により、伸びが鈍化した。

Samsung Electronics は、売り上げの約80％を占める DRAM と NAND フラッシュが好調だった。DRAM 分野ではマーケットシェアを伸ばして、1位のポジションを強化できた。

東芝は、モバイル製品向け NAND フラッシュをはじめ、ディスクリートや光半導体製品が売上を伸ばした。ASIC ビジネスは、ゲーム向けの売上が減少したが、自動車機器向けや通信機器向けが成長した。

6位となったのは、2010年4月に NEC エレクトロニクスとルネサス テクノロジの合併で設立されルネサス エレクトロニクス。MCU 分野で強みを発揮し、1位のポジションを保持した。ただし、2010年後半は、日本政府など各国の自動車補助金制度が終了し、自動車機器向け MCU 売上で調整が行われた。アナログやディスクリート分野では、パワーマネジメント向けで好調を維持した。（NEC エレクトロニクスは2010年第2四半期にルネサスエレクトロニクスに名称変更している。この名称変更は、連続性を維持するために2009年にさかのぼって適用されている）

また、Broadcom が、前年比53％成長を記録して10位にランクインした。Broadcom が上位10社に入るのは初めてのことだそうだ。Broadcom は、ブロードバンド、モバイル/ワイヤレス、インフラ/ネットワーキングの部門で好調だった。

ちなみに、ガートナーは2010年12月、2010年の世界半導体市場の売上が、前年比31.5％増の3,003億ドルになるとの見通しを発表していた。

 




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最近仕事が忙しくてテレビを全く観ない生活です。。。
そしてこれまた観始めると途中で止められないじゃないですかｗ

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