念のため確認したい、GoogleAnalytics の基礎設定

Web サイトの分析の相談を受ける機会が、昨年に比べて増えてきている。大手に関わらず中小規模の企業まで、Web 解析の重要性が拡がってきたと感じる。
そんな時に使う機会が多いのは、やはり Google が無償で提供する GoogleAnalytics である。ご存知のとおり、GoogleAnalytics は無償といえども非常に高機能であり、多少の癖はあるものの、部分的には有償解析ツールを凌駕している。有償ツールを導入している企業も、GoogleAnalytics を併用する利用方法が一般的になってきた。
しかし、無償であり簡単に導入できる反面、初期設定がされていないアカウントを多く目にすることも事実としてある。特に、社内に Web 担当者を設置出来ていない企業であるほど多い傾向がある。
ここで紹介するのは、設定をしていないと間違った分析を行ってしまい、且つ過去のデータに遡って修正することのできない、重要な基礎設定である。今分析を行いたいと思っていなくても、「分析したい」と思ったときに正しい分析ができるよう、一度アカウントを確認して欲しい。
（知っている人には余りに当たり前の内容ですので、ご容赦下さい）
■ デフォルトページの設定
例えば下記の2つの URL があったとする。
-----------------------------------------------
http://japan.internet.com/
http://japan.internet.com/index.html
-----------------------------------------------
これらの2つの URL にアクセスをしたとき、（一般的に）同じページが表示されることは周知の通りである。
これは、Web サーバ側でファイル名を省略したときに指定のファイル名を探して呼び出す機能によるものであり、それぞれ全く同じファイルが表示されている。
しかし、GoogleAnalytics はあくまで表示 URL だけを参照するため、上記のような場合、それぞれを別のページとして計測してしまう。つまり、ページレポートに同一ページが分散して計測されてしまうことになる。よくある事例として、サイトのあるリンクからは「/」、あるリンクからは「/index.html」と異なる記述をしている場合などがある。
これを防ぐためにあるのが、「デフォルトページの設定」である。つまり、対象サイトでファイル名を省略した場合に表示されるファイル名を登録しておくことで、GoogleAnalytics が集計をして表示をしてくれる機能である。
また、この問題は様々なツールでも起こりうる問題なので、サーバ側のリダイレクトでファイル名を統一することが可能であれば、この設定もお勧めしたい。
■ タイムゾーンの設定
GoogleAnalytics では、デフォルトでは北米太平洋時間で設定がされているため、タイムゾーンが日本時間になっていないアカウントも目にする。時間帯別のレポートだけでなく、日別のレポートもずれてしまうため、タイムゾーンを「（GMT+09:00）東京」にすることは重要だ。
但し、AdWords とリンクさせている場合は自動的に AdWords のタイムゾーンが適用されるため、AdWords アカウントを持っていてリンクをしていない場合は、取り急ぎリンク設定をすることでも変更できる。
■ 目標の設定
あまりに当たり前のことではあるが、コンバージョンの設定がされていないケースもある。また、設定されていても URL の指定が間違っているなどで計測できていない場合も多い。目標の設定は、Web サイトからの収益やセッションの品質を測る上で欠かせない指標なので、少しでも不安がある場合は、今一度確認をしてほしい。
■ 滞在時間、閲覧ページ数での目標設定
GoogleAnalytics の優れた機能で、滞在時間や閲覧ページ数をコンバージョンとできる機能がある。一般的には特定 URL へのアクセス数をコンバージョンとするが、特定のアクションを求めるだけの Web サイトは少ないし、メディア型の Web サイトでは重宝する機能である。
設定も簡単で、より多角的な分析ができるようになるので、例えば「5分以上の滞在」「10ページ以上の閲覧」など、一定量のコミュニケーションが取れたセッションをコンバージョンとする設定もしておきたい。
■ 自社アクセスの除外
Web サイトの分析は一般的に「訪問者」の分析をするためのもので、身内からのアクセスを分析対象に含めることはお勧めできない。身内のアクセスを含めてしまうと、ノーリファラーのアクセスが増えて流入種別のバランスが崩れたり、訪問頻度、直帰率、など様々な数値が実際とは異なってしまう恐れがある。
社内からのアクセスは IP を指定することで除外することができる。社内のシステム担当者にグローバル IP を聞いて設定をしてほしい。また、制作を外部に依頼している場合は、制作会社の IP も除外した方がより正しいデータとなるので推奨する。
■ 目標値の設定
GoogleAnalytics の目標には「目標値」という、目標の「金銭的価値」を設定することができる。EC サイトでは売上高を取ることが一般的ではあるが、ここを設定をすることで一般のサイトでもキーワードやページごとの金銭的な貢献度を表示させることができる。
例えば、成約1つ当たりの平均利益が1万円だとして、資料請求からの成約率が5％だったとする。この場合、資料請求1回あたりの目標値は500円となる。といったような逆算から設定をしてみてほしい。
以上が、今一度改めて確認をお勧めする基礎設定である。もちろん、その他でも「パラメータの除外」など、必要な設定はまだまだある。今回は、よくあるケースと、その設定の簡単さで選ばせて頂いた。
GoogleAnalytics は無償の反面、社内に責任者がおらずざっくりと導入だけがされているケースが多い。念のため上記設定がされているか確認を行い、1つでも修正されたアカウントが増えてくれれば、嬉しく思う。

（執筆：株式会社フルスピード　上村謙輔）
記事提供：株式会社フルスピード
http://rss.rssad.jp/rss/artclk/IpzPL9ZuTgAc/9f55b24d4d3070274e4a39ddcf6a0e2f?ul=_bZZ4T_DE20_ROl.o4kUh_CMhNNXM3i8iHn6cSr5YMrI2RU5tpcTZ7CUiXrvYuymP0teQDBJcavZxGdAe2URlyJK.ZKH

アニメっ子だった私はＺガンダムがガンダムの中では一番好きでしたね！
でもなんかＺ好きは破滅願望があるとかよからぬ事を耳にしてからは、
声を大にして言わなくなりましたけど、、ｗｗ


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