Google、『Java』関連特許の「公正な利用」を主張

Google、『Java』関連特許の「公正な利用」を主張 Google のモバイル OS『Android』が、Oracle の『Java』関連特許と著作権を侵害しているとして、Oracle は2010年8月に Google を提訴した。

この問題で、Google の顧問弁護士はこのほど、米特許商標庁 (USPTO) に申し立てを行ない、Oracle が保有する特許の有効性を再審査するよう求めるとともに、たとえ特許が有効だとしても、『Android』はこれを「フェアユース」(公正な利用) の範囲で利用していると主張した
。

フェアユースというのは、常に危険で不確かな代物だというのが筆者の見解だが、ともあれ、Google の顧問弁護士は16日付の提出書類 (PDF ファイル) で次のように述べている (ありがたいことに『Groklaw』がこの文書を Web に掲載してくれた)。

「当該著作物 [Java プラットフォーム] の保護対象となる何らかの要素が Android に使用されている限りにおいて、その使用は同時に、合衆国法典第17編 [米著作権法] 第107条に定められている公正な利用に該当するものだ。当該著作物は著作権保護の範囲を限定された技術的著作物であり、Oracle が複製を確認したのは当該著作物のごく一部にすぎない。Android における当該部分の使用は、機能的、技術的な理由によるもので、相互運用性のために必要であり、また利用は変容的なもので、成果物は新しく、かつ著しく異なるものとなっている」

この問題の要点は、たった1つのことに集約されると筆者は考える。

すなわち、金だ。

Google は、Android のプラットフォームで大成功を収めており、利用すれば (まず間違いなく) Java の人気をこれまで以上に高められる。Oracle は、買収した Sun Microsystems と違い、自社資産から最後の一滴まで利益を搾り出そうとする企業だ。成功している Android が Java をベースにしているのなら、Oracle がそこから利益を得る方法が必ずあるはず、というわけだ。

しかし Google に Oracle と利益を分け合う気がない限り、この問題は当分決着することはないだろう。

とはいえ、Oracle の訴えがユーザーやベンダーに Android を敬遠させるような影響はほとんど出ておらず、今のところもっぱら弁護士同士の争いにとどまっている。よって (一応は脅威といえるが) この問題は Android の勢いを止めるものではない。


http://rss.rssad.jp/rss/artclk/IpzPL9ZuTgAc/de59f29284f5abce5e5fd666a799cf1f?ul=IVIZBsYbonVGjSlFHQDKg9N9KZduinZ9Mo90gYJlT2AjfmSYEJtR0OiLTArUma.L57fO.u.r6Dgg5McBKpP0mqE_FaZ6

ショーシャンクの空にって映画知ってますか？
あれは泣けますよ。。一度是非観てみて下さい！




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