米国雇用状況、IT 部門の求人は業界の変化を反映したものに

米国の雇用状況は、果てしなく続く暗い闇の中にある。そのムードは労働省による8月の雇用統計発表後も改善されることはなかった。同統計によれば、雇用者数は前月比横ばいで失業率は9.1％。「求職意欲喪失労働者」も増加しており、希望は見えてこない。

だが、良いニュースもあった。IT 技術サービス部門の雇用は1万3,700人増加しており、2011年4月以来、月間で最多の増加数を記録していたのだ。

IT 業界で長く失業状態にある人には、にわかには信じがたい数字かもしれない。では、今回増加した求人はどのようなものか、どの職がいま一番ホットな分野なのかを検証していこう。

求人が増加した分野と減少した分野


IT 従事者の数は全体では8月に1万3,700人増加し、月間統計では15か月連続の増加となった。だが、データを分野ごとに細かく見て行くと、求人数の増減は IT 業界の構造的な変化を反映していることがわかる。

米国コンサルタント会社 Foote Partners の CEO、David Foote 氏は次のように語る。

「伝統的なインフラタイプの IT 求人は、企業がそのようなサービスを外部委託するケースが増加したため、サービスやコンサルティング業界へとシフトしている」

つまり、IT 業界の変化に伴って求人市場も変化し、求職者が職探しをする際には以前応募していたタイプの企業ではなく、サービス業界、コンサルティング業界に属する企業から探さなければならなくなっているということだ。

これを裏付けるように、米労働省による雇用統計では次の分野に雇用が生まれていることがわかる。

IT 管理/技術コンサルティングサービス分野では、求人は前月比6,000人増加した。IT 管理やプロジェクト導入の経験がある技術者は、そのスキルを使って自らを売り込み、伝統的なデータセンターや社内 IT スタッフから新分野へチャレンジするチャンスと言えよう。

たとえば、以前 SAP スペシャリストとして多国籍金融企業で勤務していたある求職者は、最近大手コンサルティング企業で職を得た。現在は顧客に対して SAP 導入のコンサルティング業務を行っている。また、ライティングと分析のスキルを持っていたある技術者は、IT の調査分析を行うコンサルティング会社で仕事を見つけた。

システム設計とその関連サービス分野では、求人は前月比7,700人増加した。Foote 氏によれば、この部門は現在最も目覚ましい成長を遂げており、過去1年間に求人数は12万2,700人増加したという。システム設計に携わった経験のある技術者は、その経験をアピールすれば求人担当者に興味を抱いてもらえることだろう。

一方で、求人が減少している分野もある。

通信業界の求人は、緩やかに減少を続けている。ここ12カ月では、1月平均で2,708人ずつ求人数が減少している。通信業界で働いている技術者は、新たなスキルを身につけていかなければならない時期に来ている。

様変わりする　IT　ジョブ

Foote 氏によれば北米の IT 求人市場は、以前と比較して大きく様変わりをしているという。以前は社内で行われていた仕事が、現在はコンサルタント、契約社員、パートタイム社員、海外アウトソースベンダー、サービスプロバイダー、クラウドコンピューティングサプライヤーに外注されるようになっている。

もちろん、これには良い面と悪い面がある。この変化に伴って新たな種類のジョブが誕生している一方、従来の IT 部門での伝統的な仕事は減少している。

これからは、技術者は IT 技術中心ではなくビジネス中心に考えなくてはならない。企業は、IT を収益をあげ、経費を節減し、顧客満足度を向上させてくれるものとして見るようになっている。

Foote 氏の見積もりでは、米国には現在2,000万人から2,400万人の新しいタイプのIT 従業員が誕生しているという。

「これらの要因が、企業を新しいタイプの IT プロフェッショナルの「青田買い」に走らせている。雇用者側と非雇用者側の意識のギャップは驚くほど大きい」

現在、求人市場での価値が最も高まっている分野は、データベース関連の資格を必要とするポジション。オラクル認定資格を持つスタッフへの給与が上昇したことを受け、市場価値は前期比2.6％上昇した。その他、IT 管理スキル、プロセススキルを持つプロジェクトマネージャー、メッセージ/コミュニケーション分野のスキル、SAP および企業ビジネスアプリに関するスキルも市場価値を上げた。

市場価値を下げたのは、Web 開発、IT セキュリティ（これはここ数年最もホットな分野だった）、システム管理、アプリケーション開発、プログラミングとネットワークの各分野だった。


http://rss.rssad.jp/rss/artclk/IpzPL9ZuTgAc/a0adac5cfc88fab1fe98d34e282e9c95?ul=ii0mp5KfReklTp1Rq0k1e9Oa_dB4Xe6CYmUkxghACgvfPgtah6l0gkrVMn7i_chAIhcA5_xMItcU.RTmjaNAzZpso6hR

「家にいさむる子あればその家必ず正し」という慣用句があります。
父が不義を企てても、それを諌める子があれば、
その家は安泰である。ということ。
いや〜〜親父怖かったですからね〜〜ｗ






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