国内 WAN アプリケーション配信市場、中小向けローエンドが鍵

IT 専門調査会社 IDC Japan は2011年8月4日、国内 WAN アプリケーション配信市場の、2010年の市場動向と2011年から2015年の予測を発表した。

調査によると、2010年の国内 WAN アプリケーション配信市場は、企業のサーバー統合/集約など IT リソース集約化の傾向が需要の増加をもたらし、前年比19.6％増の115億2,300万円となった。

企業システムの Web 化とサーバー統合/集約化のいっそうの進展によって、WAN を介したアプリケーション利用が増加している。

また、企業システムの Web 化とともに、企業システム以外の Web トラフィックや TCP ポートの80番や443番を利用した通信が拡大していることも、WAN アプリケーション配信製品の有効性を高めている。

必要な業務システムだけを識別して最適化/高速化する傾向が増加し、トラフィックを詳細に識別、適切に高速化できる WAN アプリケーション配信製品の有用性が求められているのが伺われる。

ベンダー別の動向を見ると、上位のブルーコート、リバーベッド、シスコシステムズは、前年から大きく売上を増加した。特に、リバーベッドは、2009年に引き続き、市場内で最も高い成長率で売上を拡大し、シェアポイントを伸ばした。

2008年に一度成長が減速した WAN アプリケーション配信市場だが、再び成長軌道に乗り、特に予測期間前半の、2011年から2012年は、高い成長率を維持する見込み。2010年から2015年の年平均成長率（CAGR）は7.1％と予測している。

今後の WAN アプリケーション配信市場においても、企業アプリケーションとその利用環境の変化が、大きな影響を及ぼすと IDC ではみている。特に、「サーバー統合/集約」「企業システムの Web 化」「遅延に敏感なアプリケーション利用の拡大」といった企業のアプリケーション利用環境の変化が、市場拡大に影響する。

市場が拡大する一方で、これまで中心であった大企業への導入が一巡し、顧客層の拡大がいっそう重要になってくる。

IDC Japan コミュニケーションズ シニアマーケットアナリストの草野賢一氏は次のように述べている。

「中堅中小企業向け市場への進出は WAN アプリケーション配信ベンダーの大きな課題である。中堅中小企業へのアプローチとして、国内の中堅中小企業に適した製品の投入が重要である。価格は抑えながら、広帯域な WAN 最適化/高速化を可能にした、国内ネットワークサービス環境に適したローエンド製品を投入すべきである」




http://rss.rssad.jp/rss/artclk/IpzPL9ZuTgAc/effef219036cd2930ca4123804fc2971?ul=eca3R2kgLCMZMZrXJR79qpAkINNeRHFl6_5ef.KlektV1eowfaxVeLJdjRTBVqyJ3C4GGmBIs0.ggxihh2S5cXTuP9uF

「家にいさむる子あればその家必ず正し」という慣用句があります。
父が不義を企てても、それを諌める子があれば、
その家は安泰である。ということ。
いや〜〜親父怖かったですからね〜〜ｗ






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