入札だけではない、自動入札ツールの活用方法とは？

入札だけではない、自動入札ツールの活用方法とは？ 自動入札ツールの活用方法といえば、その名の通り、予め設定した入札ルールに則り、指定したレベル（キャンペーン、グループ、キーワード等）で入札を行う、「自動入札ツール」としての活用が圧倒的に多いだろう。しかし、自動入札ツールと呼ばれるツールの中には、煩雑化するリスティング広告の運用を支援し、より成果を上げるために有効なデータを提供する機能も多く存在する。

今回は、入札以外の機能に注目をして、改めて自動入札ツールを選定する際の考え方について解説したい。

1）成果をより上げていくための機能　〜キーワードの自動抽出〜

成果の良し悪しに合わせた効率的な予算配分と入札により、成果を上げていくという要素がある一方で、リスティング広告の重要な要素の1つとしてキーワードの網羅性が挙げられる。ユーザーのモチベーション、商材の特徴をあらゆる面から推測し、成果向上のため大量のキーワードを登録したことのある読者は少なくないはずだ。

しかし、一旦運用を開始すると完全一致キーワードより入札単価が高騰し易い、部分一致キーワードからのコンバージョン獲得が顕著に見られることが多々ある。せっかく登録した大量のキーワードにおいて、部分一致キーワードの方がコンバージョン獲得に貢献している場合、余分なコストが発生している可能性が高い。

自動入札ツールの中には、この問題を解決すべくキーワード自動抽出補助機能を兼ね備えているものが多い。たとえば、コンバージョンの獲得に至り且つ、未登録であるキーワードを自動で抽出する機能などである。随時、これらのキーワードを完全一致として追加登録することによりターゲットユーザーへの効率的なアプローチが可能となる。

2）継続的な掲載を支援する機能　〜非表示キーワードの通知〜

大量のキーワードを手動で管理していると、いつの間にか最低入札価格または First Page Bid を下回り、「メインキーワードが掲載されていない！」という事態に陥った読者はいないだろうか。

このような、生命線となるキーワードの掲載機会損失を避けるための機能を兼ね備えた入札ツールもある。通常、当該機能は様々な条件を基にキャンペーン、広告グループ、キーワード、広告をフィルタリングする機能であるが、本機能を利用し、定期的にキーワードの非表示チェックも行うことができる。

予め注視したいキーワードとフィルタリング条件を設定しておくことにより非表示となったキーワードの自動抽出が可能である。これにより定期的に非表示キーワードをチェックし、広告の掲載を継続させることができる。

以上、自動入札ツールの入札以外の機能として、2つの例を挙げたが、この機能以外にもリスティング広告の運用に活用できる多種多様なレポートや、機能を持つツールは多く存在する。

現在、様々な自動入札ツールが存在しているが、単に入札行為を自動化してくれるツールとしてのみ捉えるのではなく、大量キーワードの一括管理を実現する、1つの「広告管理プラットフォーム」として捉えることで、また違った活用方法が見えてくるだろう。このような視点も踏まえたうえで、自社のリスティング広告の目的に合った自動入札ツール選びをしていただければ幸いである。

（執筆:株式会社アイレップ 第3コミュニケーション本部 黒木壮太）

記事提供：アイレップ
http://rss.rssad.jp/rss/artclk/IpzPL9ZuTgAc/573d8ca92b61a8a2288a0875f6eba10f?ul=DOiCGEFTTr0vQQTz4yJkT1qPMKPCz9t3JpUsTbe3vQjruplAZ7JBf76_7rppst880Qv6oSgkAckJJRW4xjdIj8CEx51b

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