シマンテック、ソーシャルメディアを自動アーカイブ

シマンテックは2011年8月8日、データ分類サービス機能が追加された、電子メール/コンテンツ アーカイブソフトウェア最新バージョン「Symantec Enterprise Vault 10」の販売開始を発表した。日本市場では8月11日から販売を開始する。
電子メールの内容とメタデータは自動的に分類され、適切なアーカイブ/保存ポリシーに適用され、コンプライアンスのためにレビューできるよう、フラグが付けられる。また、64bit インデックス処理エンジンを搭載、検索速度を最大6倍向上した。
Enterprise Vault 10 では、アクセスが頻繁に発生しない情報を、Microsoft Exchange、  SharePoint、IBM Lotus Domino、ファイルサーバーなどの高価なプライマリストレージとサーバーから、オンプレミスあるいはクラウドのより安価な  ストレージに移動できる。
また、既存の .PST ファイルと .NSF ファイルを自動的に検出してアーカイブに移行するので、これらのファイルに含まれる情報を再操作しやすくなる。これによりe-ディスカバリにすばやく対応できるようになると同時に、ストレージコストを削減、バックアップ期間を短縮できるという。
Outlook、Notes、SharePoint などの既存のツールをシームレスに拡張する設計で、ユーザーは複雑な処理を意識せず、モバイル  デバイスなどからもアーカイブされた情報にアクセスできる。
ファイルやメッセージ数や保存先に関わらず、そのコピーをひとつだけ保存する重複排除機能もある。
その他、コンプライアンス/電子情報開示（e-ディスカバリ）目的のために、ソーシャルメディアでのすべてのやりとりをアーカイブできる機能が追加された。
Blog、Facebook、Twitter など、企業と一般消費者を結び付けるソーシャルメディアへの投稿はビジネス上のコミュニケーションとみなされることから、情報公開要求や、FINRA（米金融取引業規制機構）の10-06 修正条項に定められた監督要件等の業界規制、不測のe-ディスカバリ要求等に対応すため、保存しておく必要がある。
しかし、Symatec が今年実施した、ソーシャルメディアからの保護に関する調査（2011 Social Media Protection Flash Poll）によれば、企業の 82％が、ソーシャルメディアで発信されるビジネス上の秘密情報を収集、保存、検索するアーカイブソリューションの導入を検討しているものの、実際に導入している企業はその4分の1未満だという。
Symantec は、米国 Actiance、CommonDesk、Globanet、Hanzo、Socialware との提携、Enterprise Vault 10 でソーシャルメディアでのやり取りを自動的にアーカイブすることを可能にした。
オプションの Data Classification Service は、Symantec の情報漏えい防止技術を採用、電子メールを自動的に分類し、適切なアーカイブ/保存のポリシーを適用できるもの。
分類機能はフィルタとしても使用でき、e-ディスカバリ用検索とレビューを行う際の処理速度を向上できる。
また、Symantec は今後、Symantec.cloud における電子メールのアーカイブサービスを継続し、「Symantec Enterprise Vault.cloud」とする予定だが、日本での販売は検討中。
 


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