DNP など、1枚の IC カードで各メーカーのプリンタを管理できる仕様を策定

DNP など、1枚の IC カードで各メーカーのプリンタを管理できる仕様を策定 大日本印刷（DNP）、沖データ、コニカミノルタビジネステクノロジーズ、Y Soft Asia Pacific などは2011年3月3日、SSFC（Shared Security Formats Cooperation）データフォーマットに基づく、非接触 IC カードによるプリンタ環境統合管理サーバー「SSFC プリンター統合管理サーバ」（SSFC プリンターサーバ）の仕様を策定した、と発表した。
すでに各社は SSFC プリンタサーバーとプリンタとの I/F プログラム（プラグイン）の開発に着手しており、2012年初頭には、DNP の ID 管理システムと連携できるプリンタ統合管理システムの商品化を目指す。
SSFC を利用したオフィスのセキュリティシステムは、エントランスゲートの通過、入退室管理、PC のログオン、プリンタやキャビネットの利用、勤怠管理などを、1枚の IC カードで運用できる利便性がある。
また、そのうちのプリンタ認証システムは、出力時にプリンタに IC カードを読み込ませて認証する仕組みで、離れた場所にあるプリンタに出力された書類の盗み見や放置による情報漏洩を防止できる。
しかし、プリンタ認証システムを利用するには、IC カードごとに、各メーカーのシステムに合わせて、利用制限を設定しなければならなかった。
また、複数メーカーの機器を利用する場合は、全メーカーのシステムに登録しなければならず、プリンタの稼動を監視する管理システムも、メーカーごとに運用環境が異なり、一元管理が困難だった。
今回各社はこれらの課題を解決するため、業界標準となる SSFC プリンタサーバー仕様を策定、これまでメーカーごとに異なっていた認証・管理システムの仕様を統一、IC カードの認証、機器の利用制限付与、機器の稼動監視などを、ひとつのサーバーで一元管理できるようにした。
SSFC プリンタサーバーシステムは、サーバー本体、IC カード ID 情報管理システム、プリンタメーカー各社のプラグインで構成される。プラグインは、各メーカーの Web サイトに暗号化ファイルとして掲載、SSFC プリンタサーバーのユーザー企業が最新版を随時ダウンロードできるようにする予定。
また、SSFC Web サイト専用ページに、各メーカーのプラグインのダウンロードページを示す URL を掲載する予定。
SSFC は、IC カードを使った、企業内情報セキュリティシステムを実現する企業連合で、2005年に設立された。SSFC では、社員証などで複数のメーカーが共有できる IC カードのデータフォーマットを策定し、これに対応したセキュリティ関連機器（ゲートシステムなど）、OA 機器（プリンター、複写機等）、オフィス什器（ロッカーなど）などの製品化を進めている。
 



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