【LinuxTutorial】Harmony プロジェクトは Linux に調和をもたらすか

Linux Planet やオープンソースの世界では、決してなくなることのないアイデアや議論がいくつかある。そのような議論の1つが、Linux ディストリビューションを始めとするオープンソース プロジェクトの貢献者のライセンス契約に関するものだ。大きな不満が渦巻く領域に調和をもたらすべく Harmony（調和）プロジェクトが正式に1.0に到達するなか、この問題が再び話題の中心になっている。さらに今回は、Flash や PuTTY、Mono の話題まである。
1. Harmony プロジェクト1.0

Linux カーネルと典型的な Linux ディストリビューションを構成する関連オープンソース コンポーネントは、オープンソース ライセンスで使用許諾されている。しかし、これらのライセンスは、寄贈が絡むと必ずしも十分ではない。オープンソース ライセンスは、一部からはオープンソースの利用と配布に適した仕組みに映るものの、オープンソースへの寄贈にはあまり向いていない。
そこで登場するのがHarmony プロジェクトだ。ここ数年、Contributor License Agreements が厄介な問題となっている。オープンソース プロジェクト、貢献者、弁護士、そしてオープンソース支持者はすべて、貢献者ライセンスが本当に必要かどうか、もしそうならばどのような言い回しを含めるべきかについて表面上は見解が異なっている。
Harmony プロジェクトは、このプロセスにある程度の一貫性と「調和」をもたらせるよう、標準化された一連の合意事項を提供する試みだ。Harmony はこれまで、Ubuntu Linux の企業スポンサーである Canonical が指揮してきた。しかし、Linux Planet にはまだ全員から暖かく迎え入れられていない。
Red Hat の顧問弁護士である Richard Fontan 氏は、Harmony について批判的な批評を行い、Canonical の見解は尊重するが自分（そして Red Hat）は Harmony 支援の輪には加わらないとした。Red Hat の支援がない場合、Harmony が Canonical の持論以上のものに進化するのかどうか、あるいは Linux やオープンソース エコシステムに本当に影響を与えることになるのかどうか分からなくなる。
2. 生き残る Mono

Linux コミュニティの多くは Mono が好きではないが、それに依存するユーザーも多い。
Mono は Microsoft の .NET フレームワークのオープンソース版実装だ。Novell は2001年に Mono プロジェクトを立ち上げ、2004年に1.0をリリースした。2011年初めに22億ドルで Novell を買収した Attachmate は、Mono が自社の計画に合わないと考えた。そして、Attachmate は人数未公表の Mono 開発者を5月に解雇し、同プロジェクトと、これに依存するアプリケーションの将来を不透明なものにしてしまった。
そして5月、Mono を立ち上げた Miguel de Icaza 氏が Xamarin という企業を設立した。ただし、深刻ではないものの、実際にだれが Mono コミュニティと知的財産の厄介な問題を管理するのかという問題が残った。
解雇から3か月過ぎた現在、SUSE（新しい親会社である Attachmate 傘下にある Novell の Linux 独立事業部）は Xamarin に対して幅広い知的財産を認めている。SUSE はまた Xamarin と提携し、Novell の元の顧客にもサポートを提供している。
つまり、Mono は結局生き残った。
だが、Xamarin はモバイル系の開発を重視していることが明らかになった。これで Moonlight（Microsoft の Silverlight のオープンソース版実装）、Tomboy、Beagle などの各種 Mono 対応 Linux デスクトップ アプリケーションのユーザーがどうなるのかは、まだ分からない。Mono がデスクトップ、サーバー、そしてモバイルのコアエンジンであるため、Xamarin は Mono の開発を先へと進めると約束している。また、MonoTouch を含む Xamarin 製品は、核となる Mono プロジェクトに依存している。
3. 64ビット版 Linux 対応 Adobe Flash 11

Adobe は Linux デスクトップに非常に好意的というわけではない。同社は先ごろも、AIR ランタイムの開発を断念する計画を発表しているほか、Linux 版 Flash のアップデートも遅れている。
先週、64ビット版 Linux 用の Adobe Flash Player 11がようやくベータテストに入り、64ビット版 Linux 用 Flash がデビューした。Steve Jobs 氏が iOS で Flash に対する聖戦を開始し、その一方で Adobe の Flash Player に代わるものを作成するオープンソース プロジェクトの試みがいくつもあるなか、Linux はそのような宣戦布告は出していない。
4. PuTTy 0.61のリリース

Linux で SSH を使っている場合、たぶんそれは PuTTY だ（あるいは、少なくとも一時期はそれを使っていた）。あまり問題もなく動作する SSH クライアントなので、PuTTY についてはしばらくあまり意識していなかった可能性が高い。
結局、PuTTY が最後にリリースされてから4年が経過している。そう、4年である。これはリリース間隔としてはかなり時間が空いている。
新しい0.61リリース（1.0リリースもしばらくはないだろう）にはバグ修正と Windows 7に対応した互換性のアップデートがあるが、同リリースは Linux ユーザーにとって大きな影響はないだろう。
壊れてないなら修理するなということか。
5. IBM が Symphony を Apache に寄贈

先週は、Apache OpenOffice.org プロジェクトが IBM からまた新たな信任を得た。IBM が、OpenOffice をベースにし、新機能の搭載とチューニングがいくつか行われた同社の Symphony オフィス スイートのソースコードを寄贈したのだ。
この動きにより、OpenOffice はその最大級の派生プロジェクトから膨大なコードを獲得した。さらに、OpenOffice の今後のリリースが Symphony の改良からメリットを享受する新しい IBM オフィス スイートのベースになる可能性も出てきた。
LibreOffice に移行している主要 Linux ディストリビューションに対する今回の動きの影響の有無やその大きさは現時点で明らかでないが、不思議なことはいろいろ起こっている。
Sean Michael Kerner は、技術専門家向けネットワークである Internet.com のニュースサービス、InternetNews.com の主任編集者。



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歳をとる度に悲しみが増えていく、人間ってやっぱりそんな生き物なので
しょうか、、。
もっといい思い出ばかりを記憶に残せたら幸せなんだろうなって思います。









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